MODってなんぞや
やっはろラリホー
ゲーマー気質が強いチスイです。
今現在もいくつかのゲームを並行してプレイしているんですけど、特に最近耳にする事が多くなった印象を受けるのがMOD関連のお話!
ボク自身プレイしているゲームによってはMODを導入していたりもするので今回は改めてMODについてあれこれまとめてみました。
最初に書いておきますが今回の記事はMODを否定するつもりも肯定するつもりもありません。あくまでも事実をまとめたものという認識をお願いします
そもそもMODってなんなの?
そもそもMODとは端的に言えば元のゲームのデータを変更する為のユーザー制作の「改造データ」の事です。
改造という言葉を使うとどうしてもマイナスなイメージがありますが、よりそのゲームを面白く、快適に遊べる物にするような意図で行われる事が多いです。
MODの登場で対になる言葉として何もMODを導入していない状態を「バニラ」と表現する文化も登場しています。
MODの種類
一言でMODと言ってもその種類は実に様々な内容の物が含まれます。
グラフィック変更系MOD
キャラクターやマップの見た目を変更するMODがグラフィック変更系のMODです。あくまでも見た目を変更するだけで実際のプレイには影響しない物を指す事が多いです。ただ見た目が変わる事でより快適なプレイが出来るタイプのゲームもあります。
プレイへの影響が少ない為か、グラフィック変更系のMODのみは可としているゲームもあります。
コミュニティは目的によっては「美形MOD」「アダルトMOD」などと言われる場合もあるようです
データ追加系MOD
既存のシステムで登場しているアイテムなどを追加する為のMODをデータ追加系のMODと言います。
あくまでも既存の物に付け足す形なのでMODの作り手としては一番手が出しやすいと言われています。
スクリプト系MOD
あくまでも既存の物への付け足しという意味合いが強いデータ追加系に対して、従来にはないシステムを加える、或いは従来あるシステムを簡略化、高速化しようとする目的で作られるのがスクリプト系のMODです。
トータルコンバージョン
上記の3つを複数、それも大規模に行うMODがトータルコンバージョンです。プレイ感から大きく変わり中には別ゲーになってしまうようなMODもあります。
実際に過去にはトータルコンバージョンされたゲームをメーカーと協力して別タイトルとして実際にゲームとして販売した例も海外にはあるみたいだぞ
非公式パッチ
上記までもMODは既存の物にプラスをするイメージのMODですが、非公式パッチは既存のゲームの不具合(マイナス)を補填する目的で作られるのが非公式パッチです。
ローカライズMOD
イレギュラーなMODなのがローカライズMODです。公式には対応しない言語に対応させる為のMODです。非公式パッチに含まれると考える人もいます。
MODに対するメーカー側の見解
MODが展開される事はメーカーにとってメリットもデメリットもあります。
メリットとしては自社の開発費や広告費などをかけなくてもユーザーサイドでゲームを盛り上げてくれる事です。ゲームは基本、発売直後が一番の売れ時ですが、有名なMODが展開される事で発売から何年か経過したゲームが再び注目を集めるような事もあります。加えてより面白いMODが発売される事でメーカー側の想定以上に息の長いゲームになる事もあります。
またMODを開発する事はそれだけ知識が必要になる事なので、その一部でもゲーム業界に就職してくれればさらなる業界の発展が見込めるというメリットもあります。
デメリットとしては、少なからずデータが改竄される事でメーカー対応が難しくなる事が挙げられます。MODを導入して動かなくなったなどとメーカーに言われても対応出来るはずがないのです。
日本でMODが問題視されやすい理由
日本では海外に比べてMOD=悪、違法というイメージをもたれやすい理由についても紹介しておきます。
土壌の違い
日本においてゲームをプレイするプラットフォームと言えば2020年5月現在現行だとPS4やSwitchなど、家庭用ゲーム機と言われるゲーム専用機(少なくともゲームがメインのハード)がメインです。スマホの普及でその流れも変わってきてはいますが、それでも日本のゲーム文化は家庭用ゲーム機と共に歩んできたという側面が強いです。
一方で、海外ではゲームはパソコンを使って遊ぶというのが一般的です。今でこそ家庭用ゲーム機もある程度普及していますが、やはりゲーム=パソコンで遊ぶ物というのが海外のゲームの歴史です。
この土壌の違いはそのままMOD文化の浸透の差、認識の差に繋がっています。専用機である家庭用ゲーム機がメインである日本のゲーム文化ではゲームの改造には専用のソフトやほぼ全てのメーカーが禁止しているリバースエンジニアリングを行う事がほぼ必須であり、基本的にゲームはメーカーの発売した形(バニラ)で遊ぶのが基本でした。
一方で海外ではパソコンでゲームをプレイするのでリバースエンジニアリングをせずともある程度ゲームのデータを確認する事が可能で、グラフィックの変更やデータの追加等は比較的容易に行う事が出来ました。
さらにインターネットの普及が重なりこれらのデータがコミュニティ間でやりとりが行われるようになりさらに改造の情報交換なども行われる事でMOD文化が形成される事になります。
この土壌の差が日本でMODが問題視されやすい理由になっています。
オンライン対応ゲームの増加
加えてMODが問題視されやすくなった最大の理由はオンライン対応ゲームの増加です。
オンライン対応ゲーム、特にFPSのようにプレイヤースキルを競うようなゲームにおいては基本的にプレイ環境をある程度揃える事が大前提となってきます。
実際のスポーツでも階級が設定される物も多いように、ゲームでは「ランキング」「ランク」「グレード」などを設定する事である程度プレイヤースキルが同一のプレイヤーが集まり競い合う事が出来るようにという調整が日々行われています。
これは成立するのは当然、武器やステータスなどのレベルが同一である事が条件であり、これらを変更してしまうようなMODは危険視される事になります。
このように一部の人だけがMODを導入する事で圧倒的に有利になってしまうゲームではMODの導入はタブー視される傾向が強いです。
そしてインターネットの普及で近年ではなんらかのオンライン要素を持つようなゲームが増加している事が問題視される原因になっています。
MODを導入するなら知っておきたい事
MODが許されているゲームかをちゃんと確認する
MODの扱い方についてはメーカー毎・ゲーム毎に大きく見解が異なります。
メーカーによってはMODのメリットでも紹介したようにMODの存在でさらにゲームが楽しまれる事を狙って寛容にしているメーカー、もっといえばMODの制作ツールなどを無償で配布しているようなメーカーもあります。その一方で全面的に禁止しているようなメーカーも存在します。
MODが存在している=MODが許されているゲームというわけでもなく、メーカーが禁止しているにも関わらずMODが存在しているゲームもあるのが実情です。
MODの有無だけではなくMODを扱う事が許されているゲームであるかどうかについてはしっかり確認する必要があります。
MODが許されやすいゲームの傾向
まず第一にそのゲームがオンラインで多人数で遊ぶ事を前提としているか、オフラインで遊ぶ事を前提としているかが1つ大きな境目です。オンライン要素があるゲームでは1人のMODの導入が他のプレイヤーにも影響を及ぼすので禁止している傾向が強く、逆にオフラインゲームではあくまでも影響を及ぼすのは導入したプレイヤー個人の環境のみである為、寛容であるケースが多いです。
最近では基本的にはオフラインで遊べるがオンラインモードもあるようなゲームも増えており、それらのゲームにおいてはMODを導入するとオンラインモードが制限されるような場合も登場しています。
また上記で触れたように日本と海外ではゲームの歴史の土壌が違う事から日本メーカーはNGにするメーカーが多く、逆に海外メーカーは寛容であるメーカーが多いという傾向もあります。
この辺りは実際にMODが充実しているゲームタイトルなどを見てみると理解しやすいのではないでしょうか?
MODの存在が有名なゲーム
スカイリム
日本で1番最初にMODの存在を知らしめたと言えるのがスカイリムではないかと言えるくらいにMODの存在が有名なのがスカイリムです。グラフィックを変更するようなMODが多く登場しています。ジャンルとしてはオフラインのRPGで、オンラインとしては別枠でMMORPGとして展開されています。
Cities: Skylines
現代街づくり系ゲームでMODの存在が人気を後押ししているのがシティーズスカイラインズです。操作性を高めるMODから家の外観などをより雰囲気を感じさせるMODまで登場しています。またスチームで展開している関係上、MODが導入しやすいというのも1つのメリットになっています
マインクラフト
近年MODがあるゲームで幅広い年齢そうから人気を集めているのがマインクラフトではないでしょうか?サンドボックスと呼ばれるタイプのゲームで、特に有名なのは「影MOD」と言われるグラフィック系MOD。
それ以外にもMODで追加された人気のアイテムを公式に追加した例などもあります。
上記2つのタイトルが基本的に完全オフラインのゲームであるのに対しマルチプレイもできるタイトルですが、マルチプレイでMODを使用するのは敷居が高くなります。
3つのタイトルどれも「基本はオフラインプレイ」「海外メーカー製のタイトル」という点が共通点だな
一応日本のタイトルでもMODに寛容なタイトルは存在しますが、限定的にしている場合が多くなっています
導入には最低限のPCの知識は必須
MODの導入には基本的に特定の操作や必要な物のダウンロードなど最低限のPCの知識は必要です。間違えればMODが機能しないだけならともかく中にはゲーム自体が起動しなくなってしまうような操作が求められる場合もあります。
もちろんMOD製作者は導入手順などもまとめてくださっている場合がほとんどですが、上記で触れたような理由から多くのMODは海外製なので説明は英語である場合なども多いです。
MOD同士が干渉してしまう場合も
基本的にMODはゲーム本体の環境(バニラ環境)で動作する事を前提としています。その為、特定のMOD同士を組み合わせてしまうと上手く動作しなくなってしまうような場合もあるので注意が必要です。
MODを導入する場合は1つずつ導入し起動の確認等をしながら進めるようにする必要があります。
あくまでも自己責任
MOD導入の大前提ですが、忘れてはいけないのはMODの導入は全てにおいて自己責任である事を忘れてはいけません。MOD導入に例え失敗したとしてもそれはMOD製作者の責任でもなければましてメーカーの責任でもありません。
そもそもパソコンの環境は人によって異なるのでサポートにも限界があります。
MOD導入の際は必ず自己責任で行うようにしましょう。
日本のメーカーがMODに対してあんまり寛容じゃない理由はこれが大きい気がするぞ
メーカーサポートに問い合わせる人とかいそうですもんね
MODの扱いは時に大胆に!時に慎重に!
というわけで改めてMODについてあれこれまとめてみました。
元々は家庭用ゲーム機ユーザーであるボクにとってはMODってそこまで馴染み深い文化ではないんですけど最近遊んでいるゲームはPCゲーム、海外産ゲームをプレイする事が増えているからか耳にする機会が増えているように思います。
この記事が少しでもMODについて理解しようとしている人の助けになれば幸いです!
ではではーっ