スクリーンショットの著作権についてあれこれ調べてみた

PS4のスクリーンショットは誰の物?

やっはろラリホー
チスイです

以前にも少し触れたんですが今回改めてスクリーンショットの著作権について調べてみました。ボクの場合は主にPCゲームとPS4ゲームが多いのでそちらをメインに調べてみました。

そもそも著作権ってどういうもの?

著作権って言葉は多くの人が聞いた事はあると思います。

創作物(美術・音楽・文芸・学術などなど)の権利は作った人に存在する!という事を守る権利ですね。

ゲームに関していえば、多くの場合は企業(メーカー)単位で販売しているので著作権者はメーカーですね。

基本的に発売したメーカーにその権利があるのでメーカーが使ったらダメ!というとダメという事になります。

ここが大事なポイントです!メーカーがダメと言ったらダメ!なのであってダメと言われてない間は一応(罪に問われないという意味では)大丈夫なんです。

こういう権利者(この場合はメーカー)が訴えた時に初めてアウト!と判断される罪を「親告罪」と言います。

親告罪ではない罪は例え権利者が訴えなくても警察が逮捕したり、裁判を起こしたりする事が出来ますが親告罪に当たる著作権は権利者が訴えない限りは罪に問われて逮捕される事はありません。

ゲーム業界や漫画業界の対応

これまで、ゲーム業界や漫画業界は大々的に著作権侵害で訴えた例というのは0ではありません。しかしそれは相手側も主に一定以上の規模を持つ企業が相手であり、個人の活動において訴えた例というのはそこまで多くはありません。

色々な理由が言われていますが、特に大きく言われているのがファンによる活動がさらなるファンを呼ぶ広告的な役割を担ってくれる為、またそういう活動をする方の中からゲーム業界や漫画業界などに入ってくれる層が一定層いる為なんて事を言われています。

もちろん理由はメーカーなどによっても違うと思いますが、言ってしまえば「見逃してもらっている状態」だという認識が大切です。

クロ
クロ

なら今の所は特に気にしなくても大丈夫って事だな?

モリー
モリー

それがそうとも言えなくなっているんですよね

著作権の非親告罪化

と、以前までならここまでだったんですが、少し風向きが変わったのが2018年、著作権の非親告罪化が行われました。これにより仕組み上は裁判所がアウトと判断すれば罪に問われる事になってしまいました。

ただこの非親告罪化に関しては、現状矛先が向いているのは権利者の利益に直接害を成す存在である海賊版などで同人活動やブログのように、広告塔になるような使い方であれば裁判所が動いた例は今の所見られません。

モリー
モリー

著作権を巡る法律は現在も審議が続いている最中です。こんなニュースも飛び出しています

ゲームによって対応が変わる!?

ゲーム業界は特に自身でもSNSで発信したりとSNSと近い関係にある事もあって、多くのゲームタイトル、或いはメーカーのタイトル全般に対して、スクリーンショットを含む著作物の取り扱いについての規約等を明記するようになっています。

PS4自体はSONYが発売したゲーム機ですがゲームソフトの権利はあくまでもソフトを発売したメーカーにあるので、発売しているメーカーの定めたルールを守っていれば基本的には安全にスクリーンショットなどを取り扱う事が出来ます。

多くのゲームで禁止されている行為

流石に全てのタイトルやメーカーの対応は載せられないのでここでは多くのゲームタイトルで禁止されている行為をいくつか紹介しておきます。

  • 他者を中傷・誹謗するような目的での使用
  • 過度な加工を行わない事
  • 公式かと思わせるような使用方法をしない事
  • 営利目的・商用利用しない事

他にもありますが基本的に全てのゲームで禁止と書かれているのがこの4つの項目です。

ゲーム別一例:FF14の場合

MMORPGであるFF14、PS4版だけでなくPC版なども運用しているタイトルですが、公式HPにて「ファイナルファンタジーXIV 著作物利用許諾条件」という形で著作権についての取り扱いが定められています。

FF14の場合は、決められた範囲内である事はもちろんですが、使用する際に、著作権表記をする事を定めています。

スクリーンショット内には基本的に同表記が埋め込まれるようになっているので無加工であればそのままSNSなどにアップロードする事も可能ですが、加工して著作権表記が失われる場合、別途埋め込むか文章として併記する必要があります。

ゲーム別一例:マイクラの場合

こちらも世界中で人気が高く、PS4を含む様々なハードで発売されている人気タイトルです。マイクラの場合は、権利表記などのは必要ありませんが、上記で紹介したような誹謗中傷目的であったり、公式と誤認するような形での使用を禁止しています。

また特徴的なのがマインクラフトというブランドのイメージを損なうような行為を禁止と明記している点です。

ゲーム別一例:SONYの場合

上記2つは比較的寛容な例でしたが、もちろん厳しく対応しているメーカーもあります。それがPS4の発売元でもあるSONYです。SONYに関しては自社で発売するゲームに関しては基本的に使用をNGとしています。ただゲームをベースにした画像などの場合は許諾している場合もあり問い合わせにより対応という形を取っています。

どうやって調べたら良いの?

多くのタイトルの場合、「○○(タイトル名) 著作権」で検索をかけると比較的上位に検索結果として該当タイトルの著作権についての情報が表示されます。

もしタイトル単位で出ない場合にはメーカーページなどを確認するとメーカー全体の指針が記載されている場合もあります。

もしいずれにもない場合には、最終手段ですが、そのメーカーのお問い合わせ窓口などに尋ねるという方法もあります。個人でも意外とあっさり許諾がもらえた!という話もあるのでどうしても気になる場合は確認してみましょう。

逆に絶対やってはいけないのは既に動画や画像でないかを確認するという方法!悲しい話ですがブロガーやゲーム実況者などが必ずしも著作権を守っているとは言えないので他の人もやってるから大丈夫!という判断は避けるのが賢明です。

スクリーンショットの商用利用について

著作権の文言や、メーカーの記載において、ブロガーやゲーム実況者が特に気になるのが商用利用という部分です。ブロガーならアフィリエイトなどの広告を貼り付ける場合もあるでしょう。

結局はメーカーからNGがかからなければという判断基準もありますが、1つの指針として言えるのはブログの場合、基本的にスクリーンショットはおまけであって主目的ではありません。ブログでスクリーンショットが必要になるのは、機能の説明の為の補足であったりより見やすくする為の措置で、ブログのメインはなんと言っても文章です。例えばですがスクリーンショットを使ってTシャツなどを作るのはスクリーンショットがそのまま柄の一部になるのでNGになる場合が多いですが、ブログの場合はそこが違います。

もちろん上記FF14のように記載をする事が定められている場合などにはしっかり記載した上であれば問題ないと判断する事が出来ます。

ブログだけじゃない!?著作権はSNSが一番危ない!

著作権に関してはゲームブロガーを含むブロガーはまだどこかで危機感を持っています。ルールを守っているつもりで守れていなかったなんて例も珍しくありません。しかしブログよりももっと気をつけなければいけないのがSNSです。SNSを見ていると著作権などまるで気にしていないような画像というものも頻繁に見かけます。

確かに今の時点ではそれはセーフなのかもしれません。それぞれのメーカーが動かない、或いは裁判所が問題視しない限りは大丈夫なのかもしれません。

しかし何かがあった時、間違いなく問題になる行為です。最悪の場合、メーカーが動いてやんわり「やめてね?」って言われるだけであれば問題ありませんが、裁判所が動いた場合にはそれどころの騒ぎではない為です。

貴方のスクリーンショット、ちゃんと著作権を守れていますか?

ルールを守ってゲームを楽しもう

著作権は非常に扱いが難しいものです。言葉だけは聞いた事があっても実際にその意味が分からないという人も多いのではないでしょうか?

実際問題、著作権でメーカーが個人相手に動いた例というのは多くはありません。

著作権絡みだけでなく個人レベルでもそれはやめてね?と声がかかった例というのも決して珍しいものではありません。

PS4はスクリーンショット機能を備えている上にPS4だけでSNSにも投稿出来るのでついつい忘れがちですが、そのスクリーンショット一枚一枚にもちゃんと著作権があり、それは撮影者ではなくそのゲームを作ったメーカーにあります。

今の時代、ゲームはただプレイして楽しむだけではなく、スクリーンショットを取って共有したり動画配信してみたりと様々な遊び方が広がっています。しかし著作権の存在が消えて無くなっているわけではありません。

何気ない1枚でとんでもない事件に巻き込まれない為にも、自衛の意味も含めて改めてプレイしているゲームの著作権について確認してみてはいかがでしょうか?